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返報 12-4 [返報]

12-4

 

 

 

 喉を抑える広瀬の手当をしようと動いた西野であったが、既に手遅れである事を知っていた。何か喋ろうとする広瀬であるが、喉を被弾したために声を出す事ができず、喋ろうとする度に血を吐いて西野の顔に噴きかけてしまった。血を浴びても西野は怯まず、同僚の体を抱えて首を横に振る。

 「喋らなくてもいい…すぐに助けを呼ぶから…」そう言うと、西野は周囲を見渡して駆け寄ってくる小木と荒井を見つけた。「すぐに救急隊員を呼べ!まだ助かる!!」仲間を見るなり、彼は叫んだ。手遅れだと思っても、諦めたくないのだ。

 小木が携帯電話取り出して救急車を要請し、荒井は念のために周囲の安全確保に動く。SAT隊員がテロリストの利用していた遮蔽物の陰へ回ると、床に倒れる4人のテロリストに4人のSPを見つけた。荒井が生死の確認へ動くと、倒れていた女性SPが起き上がった。

 「応援ですか?」と女性SP

 「そ、そうですよ…」狼狽えながら荒井は答えた。

 「議員は無事ですか?」

 「まだ分かりません。これから議員を捜索します。」

 「そうですか…」

 西野と小木が見守る中で広瀬は息絶えた。大きく目を見開き、座っていた首は糸の切れた人形のようにガクンと落ち、血に染まった両手はゆっくりと床へ滑って行った。

 仲間の死体を見て呆然とする小木であったが、西野は込み上げてくる嗚咽を抑えて、きつく瞼を閉じる。そして、目を開けると西野はゆっくりと丁寧に広瀬の目を閉じさせ、亡き同僚の防弾ベストに付いている予備弾倉とフラッシュバンを取った。

 「何やってんだ?」小木が不思議そうに尋ねる。

 「分かるだろ?逃げた奴らを追うんだ。」そう答えながら、西野は短機関銃に新しい弾倉を叩き込んだ。「お前はここで広瀬を見ててくれ。荒井よりもお前の方が救急隊員に上手く説明できるだろう。」

 「もういいだろう…俺たちは十分やったぜ。あとは他の連中に任せよう。」小木は広瀬の顔を見て言った。

 「まだ終わってない。」西野が立ち上がる。「まだだ…」そして、彼は本間を追うために走り出した。

 

 

 

佐藤はオフィス椅子の裏側に取り付けて置いた黒いビニール袋に包まれた弾倉を取った。次に中年の男は部屋の隅にあった長テーブルを部屋の中心まで運び、それを踏み台にして天井裏に隠していた布に包まれたライフルを手探りで見つけて慎重に下ろした。

テーブルにライフルを置くと、男は布を取り除いて中身を確認する。薄汚れた布の中から2つの四角い穴が開いている銃床と消音器の内蔵された銃身が特徴的なVSSが出てきた。佐藤はそれを別のテーブルの上に乗せ、弾倉を隠すのに使っていたオフィス椅子を倒し、それを踏み台として使ったテーブルの上に乗せる。

“さて…”心の中でそう呟きながら中年男は窓を開けた。冷たい風を顔に浴び、体を少し震わせると室内に目を戻す。

彼はヴィントレスの愛称を持つこの狙撃銃を持ち上げ、10発入りの弾倉を装填すると遊底を引いてテーブルの上に置いた椅子にライフルを据える。窓との距離は1メートル弱であり、容易には発見されない。佐藤はスコープを覗き込み、150メートル先にあるグランドホテルの搬入口にあるシャッターを確認する。シャッターの中心部分には大きな穴が開いており、スコープの倍率を下げるとシャッター前に乱雑に停車されている4台の車両が見えた。

“あと3分…”腕時計に一瞥を送って佐藤は思った。

 

 

 

 3人のテロリストに囲まれた小田完治とSPの真嶋は背後にあるバンに追いやられた。身を挺して議員を守ろうとする真嶋であったが、これも時間の問題だと思っている。テロリストの目的が議員の殺害であれば、すぐに真嶋諸共小田完治を射殺する。

一方、残り3人のテロリストは議員家族と民間の警備員たちを取り囲んでいた。警備員たちは真嶋同様に家族を囲って盾になろうとしている。

「時間もないし…」堀内が口を開く。「あまり待たせると、議員にも悪いでしょ?死ぬならストレスのない方がいい…」MP-5Kを持ち上げ、堀内は真嶋に銃口を向ける。

議員の死に様を見たいテロリストたちは一斉に堀内の動きを注視する。そして、戸田と言う名の警備員はこれが好機だと判断した。

堀内が笑みを浮かべて引き金を絞ろうとした時、戸田が左隣にいたテロリストのMAC-10短機関銃に掴みかかった。銃を掴むと同時に彼はテロリストの頭に頭突きを喰らわせ、相手が怯むのを確認するや否や、短機関銃をもぎ取ろうとはせずに銃口を堀内の方へ向けて引き金に指を入れて引いた。一瞬の出来事であったが、視界の隅で起こった事に気付いた真嶋は議員と共に床に伏せる。堀内は何事かと思ったが、銃声を聞き、そして、彼の左隣にいた仲間が被弾して倒れるのは見ると状況を把握した。

テロリストは姿勢を低くしながら振り向き、戸田の位置を確認すると2度引き金を引く。銃弾は警備員の左肩と胸に命中し、肩に命中した弾は貫通して戸田の背後にいたテロリストの顎を吹き飛ばした。被弾した警備員は背後の壁に寄り掛かり、顎が吹き飛んだ男は床に崩れ落ちた。

「面白い!」堀内は被弾した戸田に歩み寄る。「度胸がある。でも、状況が悪い…」そう言うと、MP-5Kを持つテロリストは議員家族の盾になっていた若い警備員の頭を撃ち抜いた。

それに激怒した戸田は堀内に襲い掛かろうとするも、堀内に蹴り飛ばされて壁に叩きつけられた。

「非力だ…」そして、堀内は別の警備員の頭を撃ち抜いた。「自分の愚かさに気付いたかな?」

「そこまでにしなさい!」本間が一人の仲間を従えて室内に入って来た。「私たちの目的は小田よ。」

「いいじゃないか…」と堀内。

「議員を殺して逃げる。これだけよ。」

「仕方ない…」

堀内は残念そうに小田議員と真嶋の方へ戻る。やれやれと溜め息をつき、本間は一緒に来た仲間と共に議員の所へ向かう。途中、何かが本間の踵に当たった。女テロリストが足元を見ると、そこには細長い筒状の物がある。

“なっ!!?”

 本間がそれを蹴り飛ばそうとした時、眩い光と爆音が室内を覆った。

 

 

 

西野の後を追うのは容易ではなかった。

銃撃戦に二度も遭遇したため、装備が減って身が軽くなって動きやすくなっても荒井は前を走る西野を追うのが辛かった。戦闘による痛みや疲労からではなく、走る道の光景の凄惨さにSAT隊員は耐えられないのだ。血と肉片で赤く染められた廊下、体の一部が破損した死体の数々、微かに意識のある怪我人の呻き声。全てが目を背けたくなる地獄絵図であった。

小木が大ホールに残ると言ったので、仕方なく荒井は西野の後を追っているが、実際は彼も小木と共に待機していたかった。

それを他所に西野は足を止めることなく走り続けている。彼を突き動かすモノは「復讐」であった。広瀬だけのためではなく、このテロ事件で亡くなった全捜査員と巻き込まれた人々のためである。西野は一人でこの事件を解決する気でいる。

血と死体を頼りに走り続けること1分、二人は搬入口へと繋がる長い廊下で2度の銃声を耳にした。急いで西野と荒井は音がした場所へ駆けつけ、ドア枠の横に並んで室内の様子を伺う。西野は2人のテロリストに囲まれる議員家族とその護衛、5人のテロリストと対峙するSP1人と小田完治を確認した。背後にいる荒井の方を向き、ネズミ取りの捜査官はテロリストの数と大まかな位置をハンドシグナルで伝える。SAT隊員は頷き、MP-5の銃床を右肩に押し付けた。

呼吸を整えながら閃光手榴弾を取り、西野はその安全を抜いて室内へ静かに転がした。手榴弾は吸い込まれるようにして部屋の中央へ転がり、それは女テロリストの踵に当たって止まった。そして、本間が足元を見ると同時にそれは爆発した。

閃光と爆音を確認するなり、西野と荒井は室内へ踏み込んだ。最初にネズミ取りの捜査官が目にしたのは二人のテロリストに囲まれる民間と警備員と小田議員の家族3名であった。彼は目視すると銃口と体を右へ向け、その際に室内の中心にいるテロリスト4名とSP、そして、小田完治の位置を確認した。その後、視線を完全に右へと移動させて脅威の有無を確認する。

異常なし。

2秒の間に脅威の数を理解すると、西野と荒井は姿勢を低くして右へ移動しながらテロリストに向けて発砲する。まだ、閃光手榴弾の影響で視力と聴力が回復していないテロリストたちはこの攻撃に混乱し、この間に撃ち殺されると思い、我武者羅に発砲を始めた。彼らにとって、視力と聴力が元に戻るまでの時間が永遠のように思えた。

閃光手榴弾の存在に気が付いた真嶋は爆発の直前に目を閉じていた。彼に手榴弾の種類を判別するだけの余裕はなく、それはただ単に爆発への恐怖に対する行動であった。しかし、それが結果的に彼へ危機を回避する機会を与える事になる。

爆音による耳鳴りでふらついたが、真嶋の視界は良好であった。彼は議員の手を引いて避難しようとするも、状況が掴めていない小田は腕を振って抵抗する。仕方なくSPは強引に議員の手を引き、大きな穴の開いたシャッターへと急ぐ。そして、シャッターの開閉ボタンを押す。巻取りシャフトが唸るような音を出してスラットを持ち上げる。スラットが60センチ程浮き上がると、彼は議員と共にその下を潜り抜けて外へ避難した。

テロリストの放った銃弾が西野と荒井の頭上を横切って壁に無数の穴を開けた。銃撃を受けても、二人は怯まずに発砲を続ける。銃撃戦が始まると、小田完治の妻と娘が悲鳴を上げ、息子はただ頭を抱えて蹲った。彼らを守る警備員たちは包み込むように警護対象たちを囲む。

西野は小田完治がいる場所に、荒井はその家族を囲むテロリストに向けて引き金を引き続けた。弾薬の節約と精密射撃のため、二人はフルオートでなくセミオートで撃っている。事実、弾の消費を最小限に抑えることはできているが、移動しているために正確な射撃は不可能であった。それでも西野と荒井はそれぞれ一人のテロリストを無力し、高く積まれた段ボール箱と黄色いプラスチック製の箱の陰に滑り込んだ。身を隠すなり、二人は再装填を始める。この頃になってやっと、テロリストたちの視力と聴力が回復した。

クソッ…本間は床に転がる仲間の死体を見て思った。彼女は素早く死んだ男からMAC-10をもぎ取ってバンの陰に身を潜める。

「おい!」

堀内が本間の右肩を引き、本間は鋭い視線を背後に向ける。

「小田がいない。」

女テロリストはそれを聞いて焦り、咄嗟に周囲を見渡した。しかし、小田とSPの姿はない。

「何所よ!!」本間が堀内を怒鳴りつける。

「シャッターを開けて逃げたんだろう。どうする?俺が追おうか?」堀内の言葉には余裕の色が見えた。しかし、本間にはない。

「うるさいッ!!」そう吐き捨てるなり、女テロリストは走り出した。

 

 

 

 

遮蔽物から出るなり、西野は外へ向かって走る本間と彼女を追う二人のテロリストを発見した。彼は短機関銃のセレクトレバーを単射から連射に切り替え、3人のテロリストの動きを追うようにMP-5Fを水平に振りながら引き金を絞る。しかし、銃弾が3人を捕える事はなく、西野は弾倉を一つ無駄にしてしまった。

クソッ!

議員の排除を最優先と考えて外へ出たテロリストを追うために西野は再装填ではなく、腰のホルスターから拳銃を取り出して走り出す。荒井も彼の後を追って動き出した。

その時、バンの陰から堀内が飛び出してきて、西野の拳銃を掴むとMP-5Kの銃口で捜査官の左手の甲を殴った。あまりの激痛に西野は左手を銃から離したが、拳銃はまだ右手で握られている。続けて堀内は短機関銃の銃口を西野の顔に向けた。素早くまだ痛む左手を伸ばして、西野はテロリストの短機関銃を掴んで間髪入れずに頭突きを堀内の鼻頭に喰らわせた。

「先に行けぇ!!」西野が背後で狼狽えていた荒井に向かって叫び、再び堀内の鼻頭に頭突きを入れた。SAT隊員はこの一言で我に返って3人のテロリストを追う。

二度の頭突きで鼻の骨が折れたテロリストは、西野の拳銃から手を離して一歩後退する。右手が自由になると、捜査官は銃口で折れた鼻から血を流す堀内の額を突く。激痛に堀内は短機関銃から手を離し、西野の右手首を掴むと勢い良く飛び掛かり、捜査官をシャッター横の壁に叩きつけた。そして、下から突き上げるように右肘を繰り出して西野の顎を殴る。反撃の機会を与えないようにテロリストはすぐさま右肘を西野の左側頭部に叩き込む。この素早い連打に西野は上手く反応ができず、また、そのダメージによって彼は拳銃を地面に落としてしまった。

堀内は中島にやられた事を真似しようと、西野の頭を背後の壁に叩きつけるために捜査官の体を手前に引いた。この瞬間を利用して西野は右膝で堀内の股間を蹴り飛ばし、体をくの字にして後退する男の頭を両手で掴んで右膝をテロリストの顔面に叩き込む。堀内は悲鳴を上げて後ろに倒れるように転び、血だらけの鼻を両手で抑える。捜査官は既に戦意を失っているテロリストの顔面を蹴り飛ばして追い打ちをかけ、堀内は耳朶を震わせるような悲鳴を室内に響かせた。

しかし、その悲鳴も束の間の事であった。テロリストの口は閃光手榴弾で塞がれ、西野はそれを掌底で深く堀内の口に押し込む。男の目に涙が溜まり、何かを言おうとしていたが、ネズミ取りの捜査官はそれを無視してフラッシュバンの安全ピンを引き抜いた。

 

 

 

乗り捨てられた車で埋め尽くされた狭い道を縫うように進む真嶋と小田完治の頭上を何かが通過した。真嶋は瞬時に銃弾だと気付いて議員と共に近くにあった車の陰に隠れる。二人はまだホテルの裏口から4メートルしか離れていない。

本間たちは急いで真嶋と小田に追いつこうと発砲しながら走ってくる。SPは拳銃を取り出すと、テロリストの足を止めるために弾倉が空になるまで引き金を絞った。発砲されて本間たちテロリストは姿勢を低くすると、付近の遮蔽物に身を隠す。

その間に真嶋は新しい弾倉を拳銃に叩き込む。この際に彼は背後から迫ってくるエンジン音を耳にする。そして、それに続いて何かが激突する凄まじい音が狭い路地に響く。何事かと振り返ると、SPは乗り捨てられた複数の車を押しのけながら迫ってくる黒い大型車両を見つけた。その車は後退しながら、他の車を突き飛ばして小田と真嶋に迫っていた。

新手!!?

咄嗟にSPはその車両に向けて発砲する。しかし、車は停車する事も速度を落とす事もしなかった。拳銃の遊底が後退して弾切れを真嶋に報せる。急いで彼が再装填しようとした時、車が彼らの1メートル先で車体を横にして停車した。焦るあまりSPは新しい弾倉を地面に落とし、急いでそれを拾おうと動く。二人の前で停車した車の運転席から短機関銃を抱えた男が現れ、素早く銃を構えると本間たちテロリストに向けて射撃を開始した。

仲間?!

真嶋が混乱していると、彼の隣に短機関銃を抱えたショートヘアーの女性が並ぶ。

「あの車を使って逃げてください!」新村が銃声に負けないよう大きな声で言った。

「アンタたちは何者だ?」と射撃を続ける野村と新村を交互に見て真嶋が尋ねる。

「増援です!いいから、早く!!」そう言うと、新村は車の陰から身を乗り出してテロリストに向けて発砲する。

「ありがとう…」

SPは議員を連れてSUVに乗り込もうとする。しかし、議員は抵抗した。

「家族がまだ―」

「まずは議員の安全確保です。それから―」

「何をしてる!?」再装填する野村が真嶋を怒鳴りつけた。「早く逃げろッ!!」

 

 

 

野村と新村の介入によって、本間たちは足止めされた。そして、この状態は佐藤にとって好機であった。静止物ほど撃ちやすい物はない。中年男はスコープの十字を本間の頭部に合せ、伸ばしていた人差し指を引き金に掛ける。

あとは合図を待つだけ…

撃鉄を下ろす音が背後から聞こえてきた。佐藤はため息をついて引き金から指を離し、狙撃銃から顔を離す。

「両手を挙げて、その大きな銃から離れてくれないかな?」背後にいる男が言う。「ゆっくりね…」

「どうして、ここだと?」両手を肩の高さまで挙げると佐藤が尋ねる。彼はゆっくりと振り返り、声の正体を確認した。部屋の入口にはだぶだぶの服を着た男が立っている。距離は2メートル弱。

「ネットで付近の建物を確認したんだ。それでここが一番いい場所だと思った…」中島が笑みを浮かべて言った。SAT隊員は腰の位置で拳銃を構えている。

「面白い…」そう言いながら、中年男は一歩、中島に近づく。

「申し訳ないけど、じっとして欲しい。手荒な真似はオイラの趣味じゃない。」

「本当かな?」佐藤はまた一歩踏み出す。距離は約1.5メートル。

これを見ても中島は笑みを崩さない。佐藤はその笑みが優越から来るモノでなく、SAT隊員の戦術だと見抜いた。相手の緊張を解して投降するように促すのが目的だ。

「本気だけど…アンタにその気は無いみたいだね。」

中島が佐藤の脚を撃とうと銃口を動かした瞬間、狙撃手がSAT隊員に飛び掛かった。

 

 

 

閃光手榴弾が爆発する直前に西野は拳銃を拾い上げて外に飛び出した。彼は出てすぐの場所にあった車の陰から射撃している荒井の隣に移動し、周囲の状況を確認する。異常なし。西野は急いで拳銃をホルスターに戻し、MP-5Fに新しい弾倉を叩き込む。

形勢は逆転した。3人のテロリストは挟まれ、あとは時間の問題であった。しかし、彼らは無駄死にする気など一切ない。

いた!本間は小田完治の姿を確認した。議員はSPに連れられて車に乗り込もうとしている。激しい銃撃を受けながらも、女テロリストは鞄の中からプラスチック爆弾と信管を取り出した。急いで爆薬に信管を差し込もうとするも、被弾した右腕が震えて上手く行かない。

こんな時にッ!!

衝撃が胸部を襲い、彼女は爆弾を地面に落として背後にあった車に叩きつけられた。荒井の発砲した弾が命中したのだ。これに気付いた本間の仲間2人が立ち上がって背後へ集中砲火するも、野村と新村が2人のテロリストを沈黙させた。

やっと現場に静寂が訪れた。本間は胸の痛みに耐えながら、爆弾を拾い上げようとする。しかし、その直前で西野が爆弾を取り上げた。女テロリストは歯を剥き出してネズミ取りの捜査官を睨み付ける。

「もう終わりだ…」と西野。

奇妙な音が聞こえた。ガスが漏れるような奇妙な音であった。西野が音源へ顔を向けた瞬間、彼と荒井の背後にあった車が爆発して2人は地面に叩きつけられた。

遠くから見ていた野村と新村は爆発の原因を目撃していた。

ロケット弾。

それはホテル裏口の正面にある一方通行の道から飛んできた。

2人の捜査官が急いで西野を助けようと走り出すなり、ロケット弾が飛んできた道から2台の白いバンが出現した。バンから重装備の男が10人降りてきて、野村と新村に向けて発砲する。野村は急いで新村を引っ張って近くの遮蔽物に身を隠す。

一体、何人いるんだ!?

爆発の影響で意識が朦朧する中、西野は迫ってくる10人の男たちを見た。彼らは本間たちと違って短機関銃ではなく、火力の強い自動小銃を所持して顔は目出し帽で隠されている。

急いで動こうとするも、全身に激痛が走って捜査官は再び地面に崩れ落ちた。周囲に目を配る。右斜め前方に車を背にうな垂れている本間、左隣には地面に叩きつけられた衝撃で頭から血を流す荒井。西野は激痛に耐えながら、右手をゆっくりと拳銃のホルスターへ伸ばす。人差し指が拳銃に触れ、急いで銃把を握る。銃を引き抜こうとした時、何者かが捜査官の手を掴んで拳銃をもぎ取った。

西野から銃を奪った男は隣にいた長身の仲間に手渡し、受け取った男はその銃口を気絶している本間に向けて2度発砲する。頭部と胸部を撃たれた女テロリストは呆気なく死亡した。

次は自分の番だと思った西野は目を閉じて死を覚悟した。しかし、本間を撃った長身の男は西野の拳銃を自分のベルトに挟めると、胸ぐらを掴んで西野を引き寄せる。

「久しぶりだな、小林…」そう言うと、長身の男が目出し帽を脱いで素顔を見せた。男の額には小さな切り傷がある。「それとも…西野と呼ぶべきかな?」

男の顔を見た西野は驚きを隠せなかった。

「も、守谷……?」

 

 

 

 

 

 

 

 ご愛読ありがとうございました!

また来年!! 

 


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編集が追いつかないッ!! [その他]

WNニュースではないので、興味のない方はスルーしてください。)

 まぁ、楽しみに待っている人は皆無でしょうが…返報の12-4は来週25日(金)に延期となります。 

 理由としては、ハヤオが『銀河極小戦争』なる物語を再開したからです。5週連続公開するらしく、今回はいつになくやる気があるようです。ハヤオはあのような下衆なキャラを書くのが好きらしいので、『返報』はストレスの種になってるのかも…

 もう少しで終わるので、我々はしっかりと手を抜いて書いて行こうと思います。

 それでは! 


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返報 12-3 [返報]

12-3 

 

 

 

 「ちくしょう…」

 小声ではあったが、奥村は通路を隔てた机で作業している水谷の悪態を聞いた。あまりそう言う事を口にしない人物であったために奥村は少し驚いたが、すぐに手を付けていた作業に戻る。すると、水谷が机の引き出しから携帯電話取り出して席を立った。

 変だ…小太りの女性分析官は黒田へ報告しようと局内専用のテキスト通信を開く。下手に内線で話して誰かに聞かれた問題になると思ったからだ。

 「どうした?」水谷が彼女の背後から話し掛けてきた。

 奥村は驚いて心臓が止まりそうになった。振り返って同僚の目を見た後、「何でもありません」と彼女は答えた。

 「今はホテル襲撃の情報収取に徹して欲しい。数分前に偵察用の無人機が派遣されたから、すぐにその映像が来る。何か見つけたら、すぐに僕に教えてくれ。」

 「黒田さんじゃなく?」奥村が尋ねる。

 「まずは『僕』にしてくれ。」

 「分かりました…」

 

 

 

SP4人による一斉射撃で本間の右隣にいた男は喉と左腕に被弾して床に崩れ落ち、左端にいた女は右腕と防弾ベストで守られていた腹部に被弾した。

待ち伏せを予期してなかったテロリストたちは虚を突かれて一同は戸惑った。だが、本間は素早く思考を切り替えるとその場に伏せ、テーブルを盾に撃ってくるSPたちに向けて短機関銃を発砲した。彼女の動きを見て、それを真似する者もいれば、出入り口まで下がって身を隠す者もいた。テロリストの間に走っていた動揺は収まりつつあり、代わりに立ちはだかる邪魔者に対する殺意が高まった。テロリストたちは4人のSPに向けて弾倉が空になるまで引き金を引き続ける。

 一方、待ち伏せ攻撃が一定の功をなしたと思ったSPたちであったが、彼らはすぐ危機に直面した。SPたちが持つ予備弾倉は残り2本で、その内の1本は拳銃に収められようとしている。弾数で言えば、残り16発である。

 急いで再装填のためSPたちは動いたが、緊張のために手が震えて床に落としてしまう事もあった。いくらSPとしての経歴が長くても、銃撃戦の経験がほとんどない彼らにとって今の状況は悪夢でしかなかった。彼らの身を守るのは厚さ4センチに満たない円形テーブルと拳銃のみ。短機関銃と手榴弾による攻撃を受ければ、全滅は免れない状態である。そして、SPたちが恐れていたことが起きた。

 無数の銃弾がSPたちの隠れるテーブルを襲い、その陰に隠れていた4人全員が被弾した。この銃撃によって、円形テーブルには大小の穴が開けられ、テーブルの端々が部分的削り取られた。遮蔽物の損傷は酷かったが、幸い致命傷を負った者はいなかった。それでも腕や脚の被弾は死への恐怖を増幅させ、軽いパニックに陥った。遮蔽物の損傷具合からSPたちは反射的に伏せ撃ちの姿勢を取って発砲を続ける。

 テロリストたちは隙を見ては這って前進し、SP同様にテーブルや椅子を盾にして前線を広げた。こうすれば手榴弾を投げても爆風と破片から身を守る事ができる。

 残弾数を数えていなかったため、神崎は拳銃の遊底が後退すると予備弾倉を取るために手を伸ばす。最後の弾倉であり、あと8発しかない。それを拳銃に叩き込むと、ふと愛する妻の顔が脳裏に浮かんだ。子供には恵まれなかったが、神崎は別に気にしなかった。何よりも好きな人と一緒になれたことが嬉しかったのだ。

 銃を構えて再び発砲としようとした時、神崎の隣に何かが落ちてきた。深緑色の球体。彼は瞬時にその正体を理解した。

 逃げろ!

 本能が神崎にそう告げたが、彼はそれに抗った。神崎は急いで起き上がると、手榴弾の上に覆い被さった。

 

 

 

 黒田は受話器を元の位置に戻し、忙しなく働いている分析官たちに目を向ける。

 「最悪な日だな…」

 オフィスの外を見ると、二人の警備員が水谷の腕を掴んで椅子から立ち上がらせようとしていた。中年の分析官は抵抗したが、警備員の1人が水谷の右手を掴んで捻り上げると観念して大人しくなった。彼の同僚たちは何事かと作業を止め、水谷と警備員たちの動向を見守った。分析官を取り押さえる警備員は手錠を取り出し、水谷の両手首に付けると拘束室へ連行した。

 一部始終を見守っていた分析官たちは呆気に取られており、見かねた黒田が彼らを作業へ戻すためにオフィスから出てきた。

 「聞いてくれ!動揺しているだろうが、今は作業に戻ってくれ。すぐに無人機からの映像が来る。それを元に現場に派遣した捜査官たちを支援するんだ。」

 上司の言葉に疑問を抱きながらも、現在直面している危機に対処することが先だと思った分析官たちは渋々作業に戻る。

 黒田に水谷の事を報告した奥村はここまで早く事態が動くとは思っていなかった。

「一体、何があったんだろう?」小野田が奥村に尋ねる。

「分からない。油を売ってると、また黒田さんに起こられるよ。」

「そうだね…」

そう言うと、小野田は自分の作業に戻る振りをして西野たちの状況を見ようと、無人機の映像を一足先に確認する。しかし、映像は不鮮明で詳細が掴めなかった。

使えないなぁ…

一方、黒田は水谷が拘束されている部屋に入ろうとしていた。手錠で自由を拘束されている中年の分析官は混乱しており、上司を見るなり立ち上がる。

「どういう事ですか?」

「まずは座ってくれ。話しがあるんだ。」黒田は至って冷静であった。

「何ですか?」

「単刀直入に聞こう…」ここでネズミ取りの支局長は間を置いた。「お前の狙いは何だ?」

 

 

 

 上司が突然飛び上がって移動したと思ったら、その直後に鈍いボンっという音と共に彼の体が少し浮き上がった。他の3人のSPは神崎が身を挺して彼らを助けた事に気付いていなかった。

残された3人は弾が切れるまで撃ち続けた。そして、その時が来るとSPたちは絶望の淵に追いやられた。銃弾は底を着き、傷口からの出血は止まらない。彼らを待ち受けるのは死のみであった。

 SPからの銃撃が止むと、テロリストも撃つのを止めて警戒しながらSPたちが隠れているテーブルに近づく。SPの銃撃で無力化されたテロリストは1名、負傷者は2名出たがいずれも軽傷であった。

 本間が引っくり返されたテーブルの陰を見る。そこには怯える3人のSPがいた。

 「小田は?」と女テロリストが訊く。

 「言うと思うか、クソ―」

 SP1人が抵抗しようと動くが、本間に辿り着く前に頭部へ2発撃ちこまれた。

 「小田は?」本間は同じ質問を繰り返した。

 脚を被弾した女性SPは女テロリストを睨み付けて無言を貫き、もう一人の右腕を負傷した男性SPも同様に固く口を閉じている。

 「残念…」本間がMAC-10を持ち上げ、女性SPに向けて引き金を絞った。しかし、弾は出ず、本間は装填を忘れている事に気付いた。「忘れてた…」

 彼女が予備弾倉を短機関銃に叩き込むと銃声が聞こえ、右腕に激痛が走りMAC-10を床に落とした。女テロリストは額に青筋を浮かべて大ホールの出入り口を見た。そこにはMP-5を持つ西野がおり、彼は3人の仲間を連れている。広瀬、小木、そして、SAT隊員の荒井であった。

本間が急いで短機関銃を拾い上げようと動くなり、撃たれそうになっていた女性SPも短機関銃を取りに動いた。テロリストの手が銃把に触れるや否や、女性SPは本間の左手首を掴んで手前に引き寄せて左掌底を女テロリストの額に叩き込んだ。そして、本間が怯んだ隙に女性SPMAC-10をもぎ取る。彼女が短機関銃を構えようと動くと同時に、本間はベルトに挟めていた拳銃を取り出して素早く女性SPの胸に2発撃ちこんだ。撃たれたSPは後方へ倒れて床に叩きつけられた。その後、本間は最後に残った男性SPを見るなり、胸と頭に銃弾を叩き込む。

“諦めの悪い奴らだ…”そう思いながら、女テロリストは奪われた短機関銃を拾い上げて新手と戦うために動く。

 

 

西野たちは素早く二人一組になると左右に分かれ、テーブルと椅子を最大限利用してテロリストとの距離を詰めようと動いた。西野と広瀬は左、小木と荒井は右から攻めて行く。

捨て身と言える西野と広瀬の前進は素早く、小木と荒井はその速さに圧倒された。テーブルを引っくり返して遮蔽物を作るなり、西野は広瀬に援護を任せて次の遮蔽物を得るために前進する。二人は言葉を交わさなくても、互いにすべき事を理解していた。テロリストの銃弾が飛び交う中、西野は広瀬の援護を受けて別のテーブルを蹴り飛ばして引っくり返すと、広瀬と再び合流するために弾幕を張る。30秒の間に彼ら2メートル前進し、テロリストとの距離は約18メートルとなった。西野はもう2度前進する算段であり、広瀬もそう予想している。しかし、彼らとは対照的に小木と荒井は慎重に行動しているため、まだ最初の遮蔽物から動けずにいる。

凄ッ!西野と広瀬を見て荒井は思った。

再び前進しようとした西野であるが、鼻の先を銃弾がかすめて動くのを躊躇した。彼は気持ちを切り替えて右足に体重をかけて動こうとするも、広瀬に左肩を掴まれた。背後にいる仲間は首を横に振り、胸ポケットに差していたフラッシュバンを取る。広瀬は小木と荒井の位置とテロリストの弾幕の厚さからこのままの前進は難しいと判断したのだ。西野は同僚の判断に同意した。二人は床に伏せ、広瀬は安全ピンを抜くと大きく腕を振って閃光手榴弾をテロリストの方へ投げる。ネズミ取りの捜査官たちは投げ終えるなり、目を閉じて左耳を覆って爆発に備えた。

フラッシュバンがテロリストたちの左翼に落ちると、その近くにいた男性テロリストは悲鳴を上げて手榴弾から離れるために走り出す。その声に釣られて他のテロリストたちが視線を移動させ、走ってくる仲間の姿を確認するや否や眩いばかりの光が彼らの視野を奪い、続けて爆音が聴覚を奪った。

今だ!

西野と広瀬は同時に立ち上がり、テーブルの陰から飛び出すと閃光手榴弾で視覚と聴覚を失って立ち往生している3人のテロリストを発見した。迷う事無く、二人の捜査官は光学照準器付きのMP-5Fを構えて赤い小さな点を見つけたテロリストに合わせて引き金を素早く2度絞った。銃弾は吸い込まれるように狙った標的に命中し、二人のテロリストがほぼ同時に崩れ落ちる。西野と広瀬は同時に残った1人に標準を合わせて引き金を引いた。西野の放った弾はテロリストの首と顎に、広瀬のは男の胸に命中した。二人は3メートル程進むと、再び円形テーブルを引っくり返してその陰に隠れる。マガジンリリースボタンを押しながら、手首を回して二人の捜査官は短機関銃からまだ数発残った弾倉を吐き出させ、新しい弾倉を叩き込む。

その頃、仲間の前進を見て小木と荒井も発砲しながら大きく前進し、西野と広瀬と同じ位置でテーブルの陰に身を潜めた。彼らは再装填をせず、その場からテロリストの隠れるテーブルに向けて発砲を始める。

このままではダメだッ!!視力が戻ってきた本間は思った。残る仲間は4人。彼女は鞄から手榴弾を取り出し、銃弾が飛んでくる場所目がけて投げる。

手榴弾は小木と荒井が隠れるテーブルの前に落ち、再装填のために二人がテーブルの陰に隠れるとそれは爆発してテーブル諸共ネズミ取りの捜査官とSAT隊員を後方へ吹き飛ばした。テーブルが彼らを守って軽傷で済んだが、床に叩きつけられて素早く動ける状態ではなかった。

「本間さんは小田を追ってください!」彼女の隣にいた女性テロリストが言う。「ここは私に任せてください。」

しばらく考えて末、「お願いするわ…」と本間が答えた。そして、彼女は自分の短機関銃と手榴弾3つを仲間の女性に渡す。「また会いましょう。」

そう言い残して本間は近くにいた3人の男を率いて小田の後を追うために二手に分かれる。彼女と釣り目の男はSPと小田たちが使った非常口に、他の二人は正反対の非常口に向かって走り出した。

手榴弾で吹き飛ばされた小木と荒井は追撃を避けるため、仰向けの姿勢で射撃体勢を取って発砲する。走り出したテロリストたちはこの銃撃を受けると、速度を上げて目的の非常口へ急ぐ。

一方、装填を終えた西野と広瀬が遮蔽物から飛び出した。彼らは標的を見つけて求め、素早く視線を移動させる。二人は非常口へ走る本間たちを見つけたが、別の非常口へ向かった二人組に気付く事はなかった。これは右方向を小木と荒井に任せていたからである。

二人の捜査官は光学照準器の赤い小さな点を非常口へ走るテロリストの背中に合わせて引き金を絞る。しかし、銃弾は走っていたテロリストの肩をかすめただけであった。再び西野が狙いを定めて引き金を引こうとした時に視界の隅で何か動き、反射的にそちらへ銃口を向ける。彼の目に飛び込んできたのは2丁のMAC-10短機関銃を構える女テロリストであった。本間たちに気を取られていた広瀬はまだ逃げるテロリストに向け発砲を続けており、西野が遭遇したテロリストに気付いていない。

西野は2丁拳銃を持つテロリストに狙いを合わせる前から引き金を反射的に絞り、発砲しながら照準器の赤い点を標的に合わせようと動く。咄嗟の反応であり、西野は腰を右へ捻りながら銃を左斜めに構える形で撃ったために狙いが安定しなかった。それでもMP-5Fから放たれた9発の銃弾はテロリストの胸に命中し、2丁の短機関銃を発砲しながら女は後方へ倒れた。脅威を除去した西野であったが、彼も胸部と腹部に被弾して尻餅をついてしまった。

胸部を被弾した女テロリストであったが、防弾ベストに救われて軽い呼吸困難で済んだ。彼女は自決しようと、本間からもらった手榴弾を取り出して震える指で安全ピンを掴む。

これが私の最後か…

ピンを引く手が何者かに捕まれた。テロリストは驚いて手の主を見る。そこには死んだと思っていた女性SPがおり、右手には特殊警棒が握られている。テロリストは急いで安全ピンを抜こうとするも、女性SPの力は強くて抵抗することができない。死に物狂いでSPはテロリストの手首を捕まえ、特殊警棒を力一杯振り下ろして女テロリストの額を殴った。あまりの衝撃にテロリストは脳震盪を起こして気を失うも、それを知らないSPは追撃を加え、これに手応えを感じると素早くテロリストの手から手榴弾をもぎ取った。どっと安堵感が全身に広がって女性SPはその場で寝転がってしまった。

やった…

一方、テーブルの反対側で起きた戦闘を知らない西野は尻餅をついた状態で銃を構えて周囲を警戒した。テロリストが移動して別の場所から撃ってくるかもしれない、と判断しての行動であった。異常なし。

ふと彼は背後にいる広瀬に視線を向ける。そこには両膝を付いて喉元を両手で抑える同僚の姿があった。そして、喉を抑える手は血で染まっていた。

 

 

 

 

 最後の1人となったSPと民間の警備員10名に守られた小田完治とその家族が裏口へと続く搬入口に辿り着いた。そこは清掃やクリーニング店のバン、それにホテルの送迎ミニバスが並ぶ場所であり、ここに設置されている大きなシャッターの左端に職員専用の入り口がある。途中まで彼らの後に付いて来ていた人々は、別の通路を使っての脱出を試みてはぐれてしまった。

 「もうすぐです。」拳銃を胸の前で構えるSPの真嶋が真後ろにいる小田完治に言う。柴田がいない今、彼が唯一拳銃を携帯する者であった。他の民間の警備員は特殊警棒しか持っておらず、現在行動中の警備員の3人が折り畳み式の防弾盾が仕込まれた鞄を持っている。「この先にある非常口を抜ければ外に出られます。そこで―」

 その時、背後から銃声が聞こえてきた。素早く警備員の2人が防弾盾を展開させ、議員とその家族を守る態勢に入る。SPの真嶋は急いで外へ出ようと、議員の左手首を掴んで走り出す。ドアの前まで来ると、一度警護対象から手を離してドアノブを回して押し開ける。再び議員へ左手を伸ばそうとした時、真嶋は約3メートル先にMAC-10短機関銃を持つ男たちを見つけた。ざっと見ただけでもSP5人のテロリストを確認した。彼は急いでドアを閉め、ドアノブの真上に付いているサムターンを捻って鍵を閉めた。無意味な行為ではあったが、時間稼ぎにはなる。

 挟まれた!?真嶋は混乱した。“もうここに留まるし―”

 カランと床に何かが落ちる音が室内に響いた。

「伏せろー!!」

防弾盾を展開させた警備員の1人が叫び、その直後に爆発音と爆風が彼らを襲った。全員が同方向へ吹き飛ばされ、小田完治とその家族を庇った警備員3名が防弾盾の間を潜り抜けた手榴弾の破片で肩と腰、脚を負傷した。

爆発の衝撃で耳鳴りがしている真嶋は警護対象を守るため、小田完治の腕を掴んで停車してあった清掃屋のバンの陰に隠れようと動く。これによって議員は家族と離れてしまった。

「ま、待て!」小田完治が家族の事をSPに伝えようとするも、警護対象の保護に専念する真嶋は一切耳を貸さなかった。

そして、この混乱した様子をドア口で見ていた堀内は再び手榴弾を室内に放り投げた。爆弾は真嶋と小田が逃げ込んだバンの近くに落ち、SPは急いで議員と共に別のバンの陰への移動を始める。爆弾は彼らが動くと同時に爆発し、背中に爆風を受けて床に叩きつけられた。

「立ってください…」真嶋が倒れた小田完治の腕を引っ張って立ち上がらせる。「移動しないと…」議員の右腕を首に回し、SPは逃げ場のない場所でどうすべきか考えた。しかし、答えは見つからない。

「私は大丈夫だ。それより家族を…」小田がかすれそうな声で言った。爆発の影響で髪が乱れ、転んだ際に顔は埃で黒くなっていた。

「しかし、ぎ―」

二人の左隣にあったシャッターで爆発が起こり、その衝撃で真嶋と小田は2メートルも吹き飛ばされた。大きな穴がシャッターの中心に開き、そこを通って5人の男たちが室内に入って来た。

 「ご苦労さん!」室内に入って来た増援を見て堀内が言う。「さぁ、仕事を終わらせようか…」


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会える?!! [News]

 以前、お話ししていたWNディナーパーティー兼ライブパーティーがなんと12月11日に開催される事が発表され、そこで彼らのドキュメンタリーDVDの先行公開と販売が行われるらしいです!!

 この情報が流れるなり、チケットは完売したので予約していなかった方々は残念に思っているでしょう。しかし、またチャンスがあると思うので、その時は即予約することをお勧めします。はい。

 ワールドツアーも控える我らのWNですが、 制作意欲が復活して来たのか、SNSに多くのオリジナルショートビデオを公開しています。もしかしたら、次作品の曲かもしれない!ライブへ向けての曲もまだ募集しており、皆さんも応募してライブでその曲が聴けるのか楽しみにしよう!

 あと2ヶ月で今年も終わりますし、WNへの情熱を絶やさぬよう応援して行こうと思います。はい。

 

(以下はハヤオ関連です。)

 『返報』の第12回の残り2回は以下の日程で公開する予定です。

 12-3:11月11日(金)、12-4:11月18日(金)

 ハヤオは「この回で終わっても良い」と言っており、彼なりには「切り」がとても良いらしいです。しかし、個人的には中途半端過ぎると思ってます。いずれにせよ、第12回で今年の公開は終わり、続きがあるなら来年1月から再開になるでしょう。

 それでは! 


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もう何も言えない… [その他]

 まず、この記事はWN関連ではありません。

 今週公開予定であった『返報』ですが、致命的なミスを犯してしまったので現在、大規模な修正が行われています。加えて風邪でハヤオも私もダウンして全く進んでいない状況であるために公開を延期します。

 ハヤオは「来年の春に再開しよう」とほざいておりますが、個人的には来月の初めから再開と考えてます。以後はハヤオと協議し、第13回と最終回の編集になる予定です。

 以上、WNと関係のない記事でした!

 詳しい日程は来週くらいにお知らせします。それまでに風邪を治す!

 それじゃ! 


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返報 12-2 [返報]

12-2 

 

 

 

 「撃ち損ねたみたいだな…」西側を警戒していた男が言う。

 「仕方ねぇだろ!」仲間の言葉に気分を害して東を警戒する男が怒鳴った。

 二人は3人のSAT隊員による射撃を受けて身動きが取れずにいる。SATの弾幕は作戦通り、テロリストの注意を引く事に成功したのだ。

 「このままでは側面に回られるだろう…」西を警戒する男はSATの動きを予想して言った。「お前はここでグレネードを撃ちまくれ。俺の弾をやる。」男はグレネードの弾薬ベルトを仲間に渡し、地面に置いていたボストンバッグからMac-10短機関銃とその予備弾倉5つを取り出して鞄を担ぐ。

 「お前は?」と東を警戒する男。

 「俺は前進して防衛線を広げる。」

 「分かった…」

 東を警戒する男は身を乗り出してグレネードランチャーを発砲し、それと同時に彼の仲間は柱の反対側から中腰で飛び出すと、近くにあった遮蔽物に向かって走り出した。

 グレネードは弾幕を張っているSAT隊員たちの6メートル程離れた場所に着弾し、3人の内1人が爆風を直接受けて転ぶも、他の2人は運良く遮蔽物に守られて爆風の直撃を免れていた。

 「大丈夫か?」近くにいた岩井が倒れた飯尾の片腕を掴んで立ち上がらせる。その間、後藤は弾倉が空になるまで引き金を引き続け、仲間が立ち上がるまで弾幕張りを一人で行った。岩井と飯尾は立ち上がると、後藤の肩を軽く叩いて次の遮蔽物への移動を促す。合図を受けると、後藤は撃ち止めて移動しながら弾倉を交換した。

 3人が車の陰に隠れた時、グレネードが3メートル後方に落ち、爆発の衝撃に押されて彼らは車体に叩きつけられた。

 「距離を縮めるぞ!」体勢を立て直して岩井が叫ぶ。近づけばテロリストもグレネードの使用を躊躇する可能性もあり、MP-5の特性を生かすためには距離を縮める必要があるからだ。「俺が先行する!」そう言うと、岩井は車寄せに向けて発砲しながら別の遮蔽物へ移動する。彼に続いて飯尾、そして、後藤の順に移動が始まった。しかし、彼らの進もうとしている道の先で西を警戒していたテロリストが、プラスチック爆薬を置き去りにされた車の一つに仕掛けていることなど知らなかった。

 一方、グレネードを装填中の東を警戒する男は視界の隅で動く何かに気付いた。それは3人のSAT隊員であり、距離は20メートルもない。テロリストはグレネードランチャーを走るSAT隊員たちに向け、彼らの動く早さと距離を読む。

喰らえ!男はゆっくりと引き金を絞った。

 

 

 

 病院の裏口から外へ出るなり、野村と中島の前に黒いSUVが現れた。テロリストを警戒する2人は拳銃を取り出して車に向ける。しかし、車から降りてきた人物を見て野村と中島は同時に拳銃を下ろした。

 「新村?」銃をホルスターに戻しながら野村が言った。

 「何で電話に出ないですか?」新人女性捜査官が野村と中島に近づく。

 「これから支局に戻るところだった…」と野村。

 「まだ戻れそうにありません。グランドホテルが襲撃を受けていて、道警から応援要請が出ているんです!ここに来たのは、野村さんに現場へ向かって欲しいからです。」

 「誰の仕業ですか?」中島が新村に尋ねる。

 しかし、中島の顔を憶えていなかった女性捜査官はSAT隊員が会話に入ってきて驚き、露骨に嫌悪感を露わにした。「あなたは誰ですか?」

 「SATの中島です。」

 「何でSATが―」

 「口に気を付けろ、新村。」野村が2人の会話に割って入る。「この人はお前と小田菜月を救出する際に協力してくれた人だ。」

 先輩の予期せぬ言葉に新村はたじろぎ、「すみません」と頭を下げた。

 「そんな事より、襲撃は誰の仕業なんです?」と中島が再び問いかけた。

 「詳細は不明ですが、小田完治議員の事務所を襲撃した同じグループだと推定しています。」

 「なるほど…」SAT隊員は女性捜査官から視線を逸らして腕を組んだ。

 「応援に行くのは構わないが、装備を整えないと行きたくても行けないだろう…」拳銃が収められているホルスターを叩いて野村が言う。「少なくとも拳銃だけじゃ―」

 「だから来たんですよ!」新村はSUVのトランクを開け、弾倉が差し込まれていないMP-5Kを野村に渡す。「私の仕事は装備を届け、現場の状況を報告する事なんです!」

 「そういう事ね…」納得すると野村はトランクに近づき、弾倉を探し始める。「中島さんも来てくれますか?」

 「もちろん!」とSAT隊員。

 「でしたら…」短機関銃に弾倉を装填し、野村はそれを中島に渡そうと近づく。

しかし、中島はそれを拒否してこう言った。「ノートパソコンってあります?」

 

 

 

 テロリストの側面へと移動していた近藤、藤田、荒井であったが、ホテルの車寄せとの距離が20メートルと迫った時にグレードの攻撃を受けた。それは荒井の2メートル前にあった乗用車に命中し、SAT隊員たちは爆風で後ろに吹き飛ばれる。敵に居場所が発覚した事を知るなり、3人は散開した。三手に分かれて動くことで、テロリストを動揺させることができる。

 散開したと言っても、近藤は予想外の行動を取っていた。彼はテロリストに向かって真っすぐ走り出したのだ。近藤自身も一瞬、自分の行動に戸惑うもすぐに思考を切り替えて短機関銃を発砲しながら前進する。

 “良い的だ…”東を警戒するテロリストはグレネードの再装填を終えると、再びグレネードランチャーを近藤に向けた。

 その時、何かが彼の足元に落ちた。心臓が縮み上がるような思いを感じながら、男が足元を見るとそこには見覚えのある細長い物体があった。

 “手榴弾!!?”

テロリストが逃げようと動こうとした直前、彼の足元に落ちた閃光手榴弾が破裂した。

 

 

 

仲間の元へ戻ろうと這って移動していたもう一人のテロリストは、グレードとは違う爆発音を聞いて焦りを感じた。そして、愚かにも彼は立ち上がってしまった。

“いた!”

予期せぬ遭遇ではあったが、援護射撃に徹していた3人のSAT隊員たちは4メートル先に突然現れたテロリストを見つけた。先頭を走る岩井は短機関銃に取り付けられたダットサイトを覗き込み、小さな赤い点を逃げるテロリストの背中に合わせて引き金を二度引いた。彼に続いて背後にいた飯尾も同じくテロリストに向けて発砲する。走りながらの射撃であったが、2つのMP-5から放たれた銃弾は狙い通り逃げるテロリストの背中に命中し、被弾した男は勢い良く地面に転んだ。

“クソッタレがッ!!”防弾ベストで死は免れたが、それでも男は背中に走る痛みと不意を突かれた事に苛立った。テロリストは仰向けになり、我武者羅に自分を撃ったSATがいる方へ短機関銃を向けて発砲する。しかし、3人のSAT隊員は素早く近くにあった乗用車の陰に身を隠して難を逃れた。

テロリストの持つMAC-10短機関銃が弾倉の銃弾が全て喰い尽くした。男は急いで予備弾倉を取り出そうと動くも、彼は考え直して上着のポケットから起爆装置を取り出した。先ほど仕掛けた爆弾との距離は3メートル弱しかなく、彼と爆弾の間に遮蔽物はない。SATとの正確距離も分からず、爆破しても道連れにできる可能性は低い。それでもテロリストは小さな望みを持って起爆装置のレバーを引いた。

凄まじい爆音と衝撃が発生し、テロリストは爆発によって生じた火に飲み込まれて即死した。一方、SAT隊員たちは不運にも爆薬が仕掛けられていた車の陰に隠れていたため、爆発と同時に吹き飛ばされていた。

 

 

 

藤田の投げた閃光手榴弾が破裂した時、反射的に東を警戒しているテロリストはグレネードランチャーの引き金を引いていた。グレネードは弧を描きながら、彼に近づく近藤の左横に着弾してSAT隊員を右へ吹き飛ばした。幸い、軽傷で済んだものの耳鳴りが酷く、そして、全身に激痛が走ってとても立ち上がることができなかった。

仲間が死んだと思った藤田と荒井は頭が真っ白になり、気付くと叫びながらテロリストに向かって走り出していた。そして、目的の人物を見つけるや否や短機関銃を構えて発砲する。車寄せで悶えているテロリストは撃たれていることに気付くと、急いでMAC-10を取り出して視力が回復するまで我武者羅に撃ち続けた。双方とも撃ち続けても滑稽なほどに命中せず、距離はもう6メートル弱になっていた。

「クソがッ!!!」視界が明るくなってくると、テロリストは手榴弾を向かってくる藤田に向けて投げつけた。彼はもう一人の隊員の存在をすっかり忘れており、手榴弾を投げるなり短機関銃の再装填を始める。

手榴弾を投げられても、藤田は狼狽えずに逆にそれをテロリストに向けて蹴り返した。爆弾は空中で破裂し、テロリストは驚いたがすぐ藤田に向けて発砲する。その間に荒井が立ち止まり、テロリストにダットサイトの赤い点を合わせて引き金を引く。銃弾は男の右肩に命中してテロリストは発砲していたMAC-10を落した。しかし、その前にテロリストの放った複数の銃弾が藤田の胸と左腕に叩き込まれ、被弾したSAT隊員は後方へ倒れ込んだ。

荒井がもう一度引き金を引くも、既にテロリストが地面に伏せた後であった。SAT隊員は急いで車寄せへと走り、そして、後悔した。

地面に横たわるテロリストは左手に銃を持ち替えて荒井を待ち伏せていた。SAT隊員を見るなり、男はニヤリと笑って引き金を絞る。短機関銃の銃口からパッと火が出ると、荒井の防弾ベストで守られた胸に衝撃が走る。彼は倒れながらも、MP-5を発砲してテロリストの排除を試みた。

その時、彼は奇妙な経験をした。後方へ倒れる最中、全てがスローモーションのように見えたのだ。銃弾の発射から着弾まで面白いほどはっきり確認することができ、これで確実に仕留める事ができると思った。狙いは定めず、着弾点を基に銃口を動かして引き金を引く。しかし、体がいうことを聞かず、上手く銃口をテロリストに向けることもできず、引き金を引く指も言う事を聞かない。

荒井の人差し指がようやく引き金を絞り終えようとした時、右隣から銃声が聞こえてテロリストの頭が吹き飛んだ。標的の死と同時にスローモーションが解け、荒井は地面に転げ落ちた。

“やった…”SAT隊員は自分が仕留めたと思い込んだ。

すると、彼の前に肩で息をしている男が目に入った。荒井は急いで銃を持ち上げようとしたが、現れた男の顔を確認すると動くのを止めた。

「遅くなった…」西野が呼吸を整えながら言う。「あとは任せろ。」

 

 

 

 銃撃が始まると同時に小田完治とその家族は、SPたちに連れられて非常口のドアを通り抜けた。彼らは逃げ惑う人々に揉まれながら廊下を進み、議員を警護する者たちは警護対象を囲むように形になって前方と後方に注意深く視線を送る。

 10メートル程進むと、先頭を進むSPの柴田が女性の悲鳴を聞いた。悲鳴は後方からではなく、前方から聞こえてきた。そして、悲鳴に続いて断続的な銃声が廊下に響く。

 「何事だ?」小田完治が柴田に尋ねる。

 「分かりません。」そう答えながら、柴田は拳銃を取り出した。

 次第に銃声が前方から近づき、彼らの前を歩いていた人々が踵返し始めて警護要員と議員家族は押し潰されそうになる。そうこうしている内に銃声は近づき、その影響で聴覚にも影響が出始めた。

 裏口からも!!?決断を迫られて柴田は周囲を見渡す。突破口を見つけ―

 そして、彼は左3メートル後方にあるホテル職員専用のドアを見つけた。

 「ドアだ!あのドアを使うぞ!!」柴田は後方にいる仲間に向かって声を張り上げた。混沌の中で彼は無線機の存在を忘れていた。または聴覚が鈍くなっている状態でそれを使うのは無駄だと思ったのかもしれない。いずれにせよ、彼の仲間は素早く柴田が見つけたドアの蹴破ると議員とその家族を連れて廊下から避難する。それを見た他の避難者もそのドアを使って新たな避難経路を進み始めた。

 彼らが進む道は一面白の質素な通路であり、所々に清掃用のカートや洗濯物回収カートが置かれていた。慎重に一行は出口へと進み、先頭から殿となった柴田は後方に気を配りながら腰の位置で銃を構える。一度前方へ視線を向けようとした時、背後から爆発音が聞こえてきた。柴田は素早く後方へ向き直り、状況を把握しようと動く。そこで彼が目にしたのは、血で真っ赤に染まった壁と血の海に転がる死体と負傷して助けを求める人々であった。

初めて目にした凄惨な光景に恐怖し、柴田は二つ目のグレネードへの反応が遅れた。彼が我に返って背後にいる仲間と警護対象者に警告を送ろうした時、グレネードが爆発して負傷して人々の命を奪うと同時に彼らと既に死亡していた人々の血と肉片が廊下に飛び散った。血を体に浴びながら柴田は爆風で後方に飛ばされる。

一方、小田完治とその家族を護衛するSPと民間の警備員たちは警護対象の姿勢を低くさせ、他の避難者と一緒に脅威から逃げようと走り出した。

手榴弾の爆音で意識が朦朧とした柴田は壁に寄り掛かりながら立ち上がった。すると、左脚に衝撃と激痛が訪れ、その場で転んでしまった。あまりの激痛にSPは拳銃を手放し、両手で激痛が走る脚を押さえる。

死体で埋め尽くされた廊下を悠々と歩いて、ボストンバッグと短機関銃を持つ堀内は被弾して丸くなっている柴田に近づいた。テロリストは彼の前にしゃがみ込むと、MP-5Kの銃口をSPの右肩に押し付けて引き金を絞った。撃たれた柴田は悲鳴を上げ、傷口から広がる激痛で気が遠退きそうになる。

「西野は何所だ?」銃声で聴覚が鈍感になっている堀内が、もがき苦しんでいるSPに大声で問いかけた。「一緒じゃないのか?」

しかし、テロリストの問いが理解できない柴田はただただ目の前にいる男を見る事しかできない。

「知らないのか…」そう言うと、堀内はボストンバッグから手榴弾を取り出した。「お土産だ。」

「やめ―」柴田が手榴弾を掴もうと手を伸ばす。

銃声が再び狭い廊下に響いた。SPは泣きながら喉から血を流し、その出血によって呼吸が困難になる。

「情けない奴だねぇ~」

そう言い残して、堀内は自分の血で溺れ死にそうになっているSPを尻目に小田完治の後を追った。


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スペシャルイベント開催!? [News]

 WNスペシャルイベントを開催すると予告しましたっ!!

 ライブツアーリハーサルもあるのに、今年はかなり忙しく動いているG3です。イベント内容はまだ未定な部分が多いですが、ライブとWNとのディナーパーティーが予定されているようです。今までこのような事がなかったので、即刻チケットの予約をしてしまいました。ちなみに大人5万円、子供10万円の参加費がかかるそうです。

 何故、子供の方が高いのかは不明です。おそらく1万円の間違いなのだと思いますが…

 それはそうと、WNドキュメンタリーDVDが12月に発売されるらしく、このイベントでそれが先行発売されるそうです。WN初のドキュメンタリー!彼らの歴史や楽曲制作の裏側を描く物だと思いますが、もしかしたら我々の予想を超えるような内容かもしれません!!もう待ちきれませんよ!!!

 

 (以下はハヤオ関連ですので、WNファンの方々はここまでかと…)

 さて、第12回が始まった『返報』ですが…ハヤオからのダメだしで書き直し中なので、第3週は11月に伸びる可能性があります。ダメだし理由は「キルカウントが少ないんじゃねぇ?もっとやっちゃえよ。」とのことでした。まぁ、退屈な物語ですが、作るのは大変ですよ。はい。

 今回はほとんど本筋に関係ない中継ぎのための話しらしいです。それでもハヤオ曰く、「(次の回を書くとしたら、)最後の場面は次のそこそこ重要な所に続くことになる。だから、パラッーと目を通した方がいいかも。」とのことです。

 いずれにせよ、物語は終盤に向かっているようです…

 それじゃ! 

 


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返報 12-1 [返報]

12-1 

 

 

 

 最初の爆発音を耳にしても、朝食会の参加者たちは気にも留めなかった。しかし、二度目の爆発音とSP4人が小田完治とその家族がいるステージに駆け上がる所を見て、次第に自分たちの置かれている状況に気付き始めた。それでも大半の人々は「自分たちが被害に遭うことはない」と思い込んでいた。爆発は外で起こり、ホテル内にまで被害は及ばないとの考えがあったからだ。

 SPは小田議員とその家族を連れて退避しようと、脱出ルートとして確保済みの裏口にいる民間の警備員へ無線連絡を試みる。確認も取らずに裏口へ走って待ち伏せを受けては話しにならない。

 「こちら、神崎。裏口の状況は?」小田完治の横にいるSPが袖の裏側にあるマイクに向かって言う。SP4人は小田一家を囲むような態勢で周囲に目を配る。彼らの4メートル先には第二の予防線として、SP2人と民間の警備員2人がステージの手前で周辺警戒を行っていた。

 無線連絡を行った神崎は仲間からの応答を待っていたが、返事は全く帰って来なかった。

 「何事だ?」神崎の後ろにいた小田完治が尋ねる。彼とその家族は酷く怯えており、特に娘の菜月は母親にしがみ付いていた。

 「まだ状況が掴めていませんが、外で何者かが発砲している模様です。」

 「何者だ?同じ連中なのか?私の事務所を襲撃した連中なのか?」

 「まだ分かりません!」神崎は苛立ちを露わにしてしまった。裏口を警護しているはずの仲間と連絡も取れず、攻撃がホテル内に及ぶ可能性もあるために動揺しているのだ。

 「どうして逃げないの!」小田議員の妻が叫んだ。「娘が怖がってるのに!!」

 怖いのはこっちも同じだ!神崎は冷静さを取り戻すため、一度深呼吸する。そして、彼は再び裏口を警備している仲間に対して同じ確認を行う。

「神崎だ。裏口の状況は?」

しかし、応答はなかった。

ホール内には不穏な空気が漂っている。人々はどうするべきか考えているのだ。留まるべきか、逃げるべきか。

突然、1階からガラスの砕ける音と悲鳴が聞こえてきた。そして、これが混乱の引き金になった。ホールにいた人々は我先にと出入り口へ走り出し、室内は怒号と悲鳴で埋め尽くされた。急いで逃げようと、前にいる人を押し付ける者、慌てて転んだ挙句に踏まれる者も少なくなかった。ホール内にいる人々が全ての出入り口に押しかけ、SPが予定していた緊急避難経路が塞がれてしまった。

「神崎さん。」潰れた鼻が特徴的な柴田が呼びかける。「どうするんですか?」

思い詰めた表情を浮かべる神崎は下唇を噛むと、改めてホール内を見渡した。彼の頭にある案は一つしかなかった。

 

 

 

ガラスドアを突き破ってホテル内に侵入すると、バスの運転手はドアを開けて仲間を外へ送り出す。最初の一人は降りるなり、近くで無線連絡を取っていた警備員の一人を短機関銃で撃ち殺し、続くテロリストたちも警備員や逃げ惑う人々に向けて発砲した。

警備員の排除を確認すると8人のテロリストたちは発砲を止め、遮蔽物に身を潜めていた本間が部下たちに近づく。彼女を確認すると、メンバーの一人が装備の入ったメッセンジャーバッグを本間に渡す。女テロリストは鞄からMAC-10短機関銃を取り出すと遊底を引き、2階大ホールへと続くエスカレーターに向かって歩き出した。

エスカレーターには我先にと逃げようとする人々で溢れていたが、テロリストたちの姿を見るなり急いで大ホールへ踵を返した。

テロリストたちは鞄から手榴弾を取り出し、エスカレーターを駆け上がって逃げる人々の中へ放り投げた。計9つの手榴弾が逃げる人々の足元に落ち、爆発音と共に悲鳴、血、そして、肉片を周囲に飛び散らせた。テロリストたちは前進しながら、再び手榴弾を投げる。今回はエスカレーター上で立ち往生する人々の足元に落ちて爆発した。

恐怖に震える人々は早くホールの中に逃げ込みたかったが、状況を知らない人々はホールへ戻って来た人たちを押し返そうとして揉み合っている。

そうこうしている内に、エスカレーターで倒れる人々を踏み越えてテロリストたちは2階に到着した。入り口で揉み合っていた人々は、武装したテロリストを見た瞬間に悲鳴と怒号を上げて一斉にホール内へ急ぐ。だが、あまりにも遅かった。本間を含めたテロリスト9人はホールに向かって前進しながら、逃げる人々に向けて短機関銃を発砲した。

 

 

 

「クソッ!」

黒田が怒鳴り、近くにいた分析官たちは驚いて上司を見た。彼らは堀内の車を見つけたと思ったが、案の定、テロリストが乗り捨てた後であった。

「衛星と現場付近の監視カメラを使って堀内を探すんだ!」彼はたまたま視界に入った分析官の奥村に指示を出す。黒田は視線を横に動かし、次に見つけたポニーテルの女性分析官に対して「君は現場に向かった捜査官の支援だ。車に何か残っているかもしれない。」

再びネズミ取りの支局長が分析官に指示を出そうとした時、奥村が黒田の横に並んで電話子機を渡す。「道警の本部長です。」

苛立ちながら黒田が電話を受け取る。「黒田です。」

「最悪の事態だ。小田完治議員が滞在しているホテルが攻撃を受けている。」

ネズミ取りの支局長は自分の耳を疑った。「何?」

「議員滞在中のホテルがテロリストに攻撃されている。君の所から何人か応援に出してもらえないか?こちらでは手に負えん!」

待てよ…黒田は考えた。堀内の逮捕は、テロリストの計画の一部だったのか?陽動だったのか?

「聞いてるのか?」電話をかけてきた北海道警察の本部長が問いかけた。

「あぁ。すぐに送る。」

「助かるよ、黒田。」

電話を切ると、ネズミ取りの支局長は既に机に戻っていた奥村に電話子機を渡す。そして、彼女に「今、現場に出ている捜査官は何人いる?」と尋ねた。

「9人です。」パソコンモニター派遣中の捜査官リストを表示させて奥村が言った。

「その内、武装しているのは?」

「3人です。野村さん、森口さん、工藤さんです。」

「彼らをグランドホテルに派遣しろ。また、手の空いてる捜査官にも武器を持たせてホテルに派遣してくれ。」

「分かりました。」そう言うと、奥村は固定電話の受話器を持ち上げて三名の捜査官たちに電話をかけ始める。

その一方、黒田は早足で西野がいる拘束室へ向かった。“問いたださなければ!西野はこの攻撃を知っていたかもしれない…”

「西野ッ!」拘束室に入るなり、黒田が怒鳴る。しかし、室内は無人であった。

 

 

 

 弾がぎっしり詰まった弾倉をMP-5Fに叩き込むと、西野は遊底を引いて薬室に初弾を送り込む。彼は小木が運転する白いSUVの後部座席で装備を整えている。前の座席に座る二人は既に準備を整えており、あとは西野の準備を待つだけであった。

 短機関銃を横の席に置くと、西野は隙間が開かないように防弾ベストの状態を確認し、次に腹部のポケットに差し込んであるMP-5用の弾倉3つを触れる。また、彼は右腰のホルスターに収められた拳銃USPと反対側のホルスターに差し込まれている拳銃用の予備弾倉2つも抜かりなく確認した。

「あと4分で到着する。」小木がルームミラー越しに西野を見て言った。

「準備はどうだ?」広瀬が後部座席の同僚を見る。

「いつでも行ける…」短機関銃のスリングに頭と右腕を通しながら西野が答えた。「二人はいいのか?下手したらクビだぞ。」

「昇進はもう諦めてるよ…」と広瀬。

「ここまで来たら、もう無理でしょ。」小木は広瀬に倣ってこのように言ったが、実際は支部で報告書を書く方がマシだと思っていた。しかし、小野田の説得に負けてグランドホテルに向かっている。

彼らを乗せたSUVはホテルから1キロ離れた場所で渋滞に遭遇した。パトカー、消防車、救急車のサイレン音、車のクラックション、動かない車列に苛立って怒鳴る人々の声が道路に響いている。

「どうやら、小野田の読みは正しかったようだな。」広瀬が周囲の状況を見て呟いた。

「どうする?」小木は渋滞に感謝していた。撃ち合わずに済むかもしれない、と思ったのだ。

後部座席のドアを開き、西野が外に飛び出した。

「ちょ―、おい!」小木の呼びかけも空しく、西野は短機関銃を抱えながらホテルに向かって走って行った。そして、間を置かずに広瀬も車を降りて西野の後を追う。

「ったく!」小木はエンジンを切ると、MP-5Fを持って二人に追いつこうと走り出した。

 

 

 

 グレネードランチャーを持った男2人は、車寄せの柱に身を隠しながら周囲に目を配っている。ホテル前の道路は破壊された車と置き去りにされた車で溢れている状態であった。その中、東を警戒していた男は接近してくる黒いバンを見つけた。距離は約70メートル。

 「あれってSATか?」男が西側を警戒する仲間に尋ねた。

「関係ない。近づいて来るものは全て撃て…」

「あいよ。」男は近づいてくるSATのバンに向け、グレネードランチャーの引き金を引く。

発砲した男は直撃と予想したが、グレネードはバンの手前に着弾した。直撃こそしなかったが、爆発の衝撃と爆風によってバンは横転した。

「クソッ!」男は急いで再装填を行うため、空薬莢をランチャーから排出する。

すると、寄り掛かっていた柱に何かが当たり、その表面が削れて男の顔に破片が飛び散った。何事かと顔を上げると、横転したバンの運転席から身を乗り出して発砲する一人のSAT隊員を見つけた。男は素早く柱の陰に身を隠す。

「外したのか?」西を警戒する男が嘲るように言う。

「問題ない。次の一撃で終わりさ…」

 運転席から身を乗り出して発砲するSAT隊員は、仲間が車から出るまでの足止めに徹するしかなかった。徒歩でも駆けつけられる距離ではあったが、時間を節約するために車を使用し、案の定、テロリストに発見されて窮地にある。

他のSAT隊員たちは急いで後ろドアを開けて外に出る。初めに降りた隊員は素早くバンを縦にして、車寄せにいるテロリストに向けて発砲を開始した。次に二番目に降りた隊員はスモークグレネードを7メートル先へ投げ煙幕を張る。他の隊員たちは周辺警戒をしながらバンを離れ、適当な遮蔽物に隠れて威嚇射撃を行う。その間に運転席から発砲していた隊員がバンの中を通って車を降りる。降りる際、彼はバンの陰で威嚇射撃をする隊員の肩を叩き、二人は素早くバンから離れて仲間と合流する。

バンから離れて安全を確保すると、彼らは射撃を止めて素早く再装填を行う。

この時、好機を逃すまいと東を警戒していたテロリストがバンに向けてグレネードをお見舞いしようとした。しかし、彼が柱から身を乗り出した時、煙がバンとSAT隊員たちの姿を隠していた。男は記憶を頼りに引き金を引こうとしたが、残りの弾数を考えて人差し指の力を抜く。

「どうした?」なかなか発砲しない仲間を心配し、西を警戒しているテロリストが尋ねた。

「いや、何でもない…」

合流したSAT隊員たちは二手に分かれる事にした。

「後藤、飯尾、岩井は車寄せに対して威嚇射撃。俺と藤田、荒井はテロリストの側面に移動し、奴らを排除する。」隊長の近藤が指示を出す。「既にテロリストがホテル内に侵入している。素早く動くぞ!」

指示を聞いた隊員たちは首を縦に振り、それぞれ与えられた役割を果たすために動き出した。

 

 

 

 「無謀ですよ!」柴田が思わず大声を上げた。

 「時間がない。」と神崎が言う。「いずれにせよ、これが思いつく最善の策だ。」

 同僚との会話を終わらせると、警備責任者の神崎は後ろにいる小田完治を見る。

「これからの動きについて簡潔に述べます。」

議員が静かに頷く。

SPとボディーガードと共に非常口を使って裏口へ向かって頂きます。」ホールの出入り口から迫ってくる断続的な銃声に注意しながら神崎が言う。

「しかし―」

「何でもいいから早くしてちょうだい!」議員が口を開こうとした時、娘を抱きかかえる議員夫人の恵子が黄色い声を上げた。

「分かりました。これからSP2人とボディーガード10名で議員とご家族を裏口までご案内致します。」

「残り4人は?」議員が尋ねる。4人とはSPのことである。会場には合計で6人のSPがいる。

「ここに残ります。」

「つまり―」

「柴田!お前が先導だ。議員とご家族を裏口へ!」小田完治を遮って、神崎はステージを降りる。他のホールに残る事を決めたSP3名も上司に倣ってステージから降りた。

柴田というSPは同僚らと共に小田議員とその家族を立たせ、比較的混んでいない非常口に向かって走り出した。

銃声は着々とホールに近づいてくる。それから逃げるように人々がホールへ逃げ込み、そして、別の非常口に向かって走る。彼らを横目に4人のSPはそれぞれステージの近くにあった円形テーブルをひっくり返し、その陰に隠れるとホルスターからSIG P230JP拳銃を抜き取った。ほとんど意味のない遮蔽物であるが、無いよりはマシだと彼らは思った。

「付き合せてすまない。」神崎が部下に向かって言う。

しかし、部下たちの顔は強張っており、上司の声は届いてなかった。拳銃を握る手が震える者、安全装置を外し忘れている者もいた。

短機関銃の銃声がより鮮明になり、彼らはテロリストがホール入り口に到達したと悟る。SPたちは銃を構えながら立ち上がり、ホール入り口にいた9人のテロリストを発見した。距離は約25メートル。4人のSPはテロリストに狙いだを定めて一斉に引き金を絞った。


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ライブチケット先行販売、開始!! [News]

 以前、お伝えしたWNのワールドライブツアーのファンクラブ会員限定チケット販売が今日から始まりました!もちろん、私も購入しました!!

 転売業者とかも多いらしいので、ファンクラブ会員の方々はお早目の購入をお勧めしますね。はい。 

 WN公式ツイートによれば、今日からライブで歌って欲しい曲のリクエストを募るそうで、私は既に『歩道橋』をリクエストしました。初めての試みだそうですが、個人的にはファンと作るライブはおそらく、以前のライブを超すものになると思います。はい。

 世界での認知度も上がっているWNの新たな挑戦となるワールドツアーライブです!一般発売は来月4日からとなっています。チケットを購入すると、WNとの握手券またはツーショット写真券が抽選で1,000,000名に当たるようです。

 すげぇですよ!これはッ!

 皆もライブチケットを買って、WNを応援しましょう!!

 

 

(以下はハヤオ関連です。)

  ハヤオに代わって『返報』第12回を書いてますが、かなりキツイです!2週分はできたけど、残りの2週分は正直書き終えれるか分からない状況です。以外と1から書くのって難しいんだね!編集の方が楽…

 何と言うか、第12回は全くと言って話しが進みません。それ加え、前半にはあまりお馴染みの顔が出てこないんです。ハヤオのシナリオ通りに書いているので、私の責任ではないですからね。

 ちなみにこの調子で行くと公開スケジュールは以下の様になります。

 10月7日:12-1、10月14日:12-2、10月21日:12-3(予定)、10月28日:12-4(予定)

 それじゃ! 


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お詫びと真実 [その他]

 本WNブログで公開しております『返報』をご愛読の皆様、平素より応援、誠にありがとうございます。本『返報』に関しては休載が続き、読者の皆様にはご心配、ご迷惑をおかけしております。誠に申し訳ございません。

 休載の理由ですが、作者であるハヤオ・エンデバーの数年来の持病の悪化や体調不良が続いており、執筆困難な状況が続いている為でございます。ハヤオ・エンデバーもこの状況を大変不本意に思っており、なんとか今年中には連載を再開したいと、主治医に相談しながら執筆活動を続けておりましたが、 病状は回復せず、また健康回復の為に長期休養が必要であるとの主治医の強い指示もあり、ハヤオ・エンデバーとの協議の結果、『返報』の公開を中断することと判断させて頂く事となりました。これまで『返報』をご愛読いただいた読者の皆様には、作者ハヤオ・エンデバー共々大変申し訳ない気持ちで一杯ですが、ご理解の程、よろしくお願いいたします。なお『返報』の今後については以下のようになります。

 『返報』は公開中の第10回で完結とさせて頂きます。ハヤオの健康が回復次第、何らかの形で続編をお届けする予定です。改めて、誠にご迷惑をおかけしておりますが、よろしくお願いします。今後の三浦健太郎氏の作品にご期待ください。 

 

 

 

 と、いう事で…友達から送られてきた『ベルセルク』打ち切りというデマ文章を『返報』に置き換えてみました。はい。37巻で完結?38巻が私の本棚にある!

 ちなみに『返報』第12回は10月7日(金)より、4週に渡って公開する予定になってます。しかし!ハヤオと私が"Westworld"を見始めたら、その保証はできません。

 まぁ、期待せずに続報を待ってください。

 それじゃ! 

 


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